資格を取ることはキャリアップなどにつながる有意義なものですが、その中でも特に、簿記の資格には様々なメリットがあると言われています。一般的に簿記が必要な人は経理の仕事をする人だけと思われがちですが、お金を管理するための知識として考えると、多くの人が利用できる資格となります。
ここではそんな簿記の魅力をお伝えしていきます。
- 簿記の資格はどんなものがあるか
- 簿記のメリットや注意点
- 簿記資格が活かせる場面とは
簿記はメリットが多数ある人気の資格です!
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簿記の種類と特徴
簿記には、日商簿記、全経簿記、全商簿記という3種類の検定試験があり、これはそれぞれの主催団体が実施しているものになります。ここでは最も知名度の高い日商簿記についての解説をしていきます。
日商簿記とは、日本商工会議所及び各地商工会議所が主催する検定試験になります。
日商簿記の資格とは
日商簿記の資格は、1級、2級、3級、簿記初級、原価計算初級の5種類になります。1級~3級で資格の難易度が変わり、その中では1級が最も上位の資格となります。簿記初級(2017年から施行)と原価計算初級(2018年から施行)は、簿記や原価計算の基本を学び、その後の学習や職務に活かせるようにするために新たに創設された資格となります。
就職やキャリアアップに利用できる
簿記資格を取得することで、様々な職業への就職や転職、また職場内でのステップアップに役立てることができます。
どの資格が良いかは自身が目指すキャリアによって異なりますが、一般的に初心者が勉強を始める場合は、簿記3級が取り組みやすいでしょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
1級 | 会計の専門家としての仕事や、公認会計士や税理士を目指す人向け |
2級 | 経理の仕事や企業の経営管理に役立つ資格として、就職・転職に役立つ |
3級 | ビジネスの基本知識として、進学や就職の際のアピールポイントになる |
簿記初級 | 簿記の入門級として簿記の用語や複式簿記について学べる |
原価計算初級 | 原価計算の入門級として会社の原価(コスト)について学べる |
簿記取得で人生が変わると実感するメリット
簿記を学ぶと、企業などで行われているお金を管理するための知識を得ることができます。そして取得した資格を上手に活かすことができれば、人生が変わるほどのメリットがあります。
簿記取得のメリット5選を紹介していきます!
就職や転職に活用できる
簿記の資格を取得すると、就職や転職の際に履歴書に記載することができるため、会計事務所や経理事務などの仕事を希望している場合は就職がしやすくなります。その他の職種においても、お金の管理に関してビジネスの基本知識があるとみなされるため、お店の経営や取引先との商談など様々な場面で活用できます。
社内のキャリアアップにつながる
簿記の資格を取ると同僚や取引先などから社会的な評価を得ることができます。それにより会社員の場合は昇進のきっかけや、経理部などへの異動がしやすくなります。会社によっては資格手当の対象になるため、直接的な給与の向上にもつながるでしょう。
進学に活用できる
高校生のうちに簿記3級や2級を取っておくと大学進学などの際に面接でアピールができます。また、将来税理士や公認会計士を目指す場合は、資格取得に多くの勉強時間が必要になるため、そのための勉強を早くから始めることで将来の夢をかなえやすくなります。
家計の管理ができる
簿記を学習するとお金の流れを記録する知識を得ることができるため、家計の管理が容易にできるようになります。日々のお金を管理して蓄財するためには、家計簿をつけることが重要です。家計簿を継続的に続けることができれば、節約のポイントや将来必要なお金の目安などもわかるようになってきます。
個人事業主として確定申告ができる
副業やフリーランスとして仕事をする場合は、個人事業主として毎年確定申告が必要となります。簿記を学習することで仕訳や決算書作成の知識を得ることができるため、スムーズに確定申告ができるようになります。確定申告の書類を作成するためには会計ソフトを使うことが一般的です。
簿記の資格取得を目指す際のリスクとは
多くのメリットがある簿記ですが、資格取得を考える際には注意点にも目を向ける必要があります。自分に合った資格を取って効果的に活用しましょう。
自分に必要な資格であるかチェックしましょう!
取得に時間と労力がかかる
簿記資格の中で比較的取得しやすいといわれる簿記3級でも、およそ1カ月~3カ月の勉強期間が必要になります。2級や1級の取得を目指す場合にはさらに勉強時間が必要となるため、仕事や家庭の事情で忙しい人にとっては、こうした勉強時間を捻出することが困難になるかもしれません。
試験や教材の購入に費用がかかる
簿記試験でかかる費用は、試験料や教材購入、スクール受講料などがあります。独学で勉強すればこれらの負担は少なくなりますが、試験に必要な範囲を効率良く勉強するためには、スクールなどで最新の教材を使って学んだ方がより合格しやすくなるでしょう。
仕事で有効活用ができない場合がある
簿記資格は会社の経理事務や会計事務所の業務になどでは非常に有用ですが、その他の業務においては実際の仕事に直接関連しない場合もあるため、時間をかけて資格を取ってもその効果を最大限に引き出すことができないかもしれません。あらかじめ自分が目指している資格が有効活用できるかどうか、見極める必要があるでしょう。
職種が制限される可能性がある
簿記資格を持っていることで、本来望んでいないのに適性があるとみなされて、会社の経理部などに配属される可能性があります。ビジネスの一般教養として簿記の資格を取りたいという場合は、面接などで自分が希望する職種をきちんと伝える方が良いでしょう。
まとめ
簿記の資格におけるメリットや注意点をお伝えしました。学校や仕事、家事などの合間に資格取得を目指して勉強することは大変かと思いますが、その分取得した際は大きな自信につながるものになるでしょう。就職や転職に資格を活用することはもとより、そうした経験はあなたの人生を好転させる力になるでしょう。
- 就職や転職に活用できる
- 社内でのキャリアップができる
- 進学に活用できる
- 家計の管理ができる
- 個人事業主として確定申告ができる
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