家計の見直しはどこからする?毎月の支出を抑えるコツを項目別に解説

毎月きちんと家計簿をつけているけれど、なかなか貯金が増えない。一時的に頑張って節約しても、すぐに元の生活に戻ってしまう。そんな経験はないでしょうか。やみくもに支出を抑えようとしても、ストレスなどから長く続けることは難しいでしょう。

実は支出には、ライフスタイルによって節約しやすいものとそうでないものがあります。家計簿をつけて項目ごとにお金の使い方を見直すと、これらの問題点がどこにあるのか簡単に分かります。

ここでは、月別につけた家計簿を使い、基本的なチェックポイントや節約のコツを解説していきます

ポイントを抑えた節約方法を実践していくことで、着実に今よりも蓄財できることでしょう。

まっち

不要な支出が無いか見直しいきましょう!

家計簿を振り返る必要性
✓お金を使いすぎている項目がわかる
✓契約を見直す機会になる
✓生活習慣を見直すきっかけになる

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目次

家計簿を振り返る目的

タイトルイメージ

家計簿はつけているだけでは、なかなかお金が貯まるようにはなりません。毎月の記入が終わったら、どんなことにお金を使ったか確認して、改善するポイントを洗い出していきましょう。

ここでは月ごとにまとめた家計簿を使って、項目ごとに振り返る方法をご紹介します。

STEP
現状を確認して改善方法を考える

蓄財のために節約すべきことを項目ごとに決めていきます。

STEP
改善策を実行する

具体的な改善策が決まったら順次実行していきます。

STEP
改善策を見直す

改善がムリなくできたか見直しをします。

STEP
改善計画の修正

実行してムリあったところは計画を修正していきます。

固定費の見直し

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家計簿を1カ月つけたら、まずは固定費から削減できるものが無いか見ていきましょう。固定費は契約やサービスが現状と合っているか見ていきます。見直しや変更に手間がかかる場合もありますが、少額でも削減できればその効果がずっと続くため、年単位で見ると大きな節約効果になります。

例えば毎月1,000円の固定費が削減できれば、1年で12,000円(1,000円×12カ月)、10年で120,000円(12,000円×10年)と、時間が経つほど節約効果が表れてきます。
固定費は金額の多少にかかわらず、積極的に削減していきましょう。

家賃

家賃は家計の中でも大きな割合を占めやすいものです。住みたい地域や、こだわりたい間取りなど、選定のポイントが多いため、優先順位をつけて見直しをしたいものになります。

家賃を下げるには、荷物を減らして小さな部屋に引っ越す、更新の際に価格交渉をする、会社の家賃補助や社宅制度といった福利厚生を利用する方法があります。

その他、火災保険をネット保険に変更する、振込手数料が無料になるようにネット銀行から家賃を振り込むといった節約方法があります。

水道光熱費

光熱費の費用を抑えるために、まめに電源を切ったり節水したりする方法もありますが、こうした節約は効果が分かりにくく、家族にもルールを徹底する必要があるため、長期的に継続することは難しいでしょう。

抜本的な改善をするためには、古い家電を今どきの省エネ家電に買い替える、契約プランの見直しや他社へ変更するといった方法がおすすめできます。

通信費

通信費の中で特に見直したいものが携帯電話の料金です。現状の料金プランやオプションが適正なものか定期的に見直していきましょう。また、買い替えの際には割安な端末を購入するといった方法もあります。

その他、インターネットとのセット割引や、グループサービスを利用することでポイント還元や割引が受けられる経済圏を活用する方法も効果的です。

5大経済圏
  • 楽天経済圏:楽天モバイル
  • PayPay経済圏:SoftBank、Y!mobile
  • ドコモ経済圏:docomo、ahamo
  • au経済圏:au、UQモバイル
  • イオン:イオンモバイル

保険料

保険は自動車保険や火災保険のようにいざという時の保障になるものは必要ですが、それ以外の生命保険や医療保険は、ライフステージに合わせて、必要な物だけに厳選しましょう

なるべく保険に頼らないようにするには、日頃から食事や運動、睡眠に気を使った健康的な生活をしていくことが重要です。また、貯金以外にも、NISAiDeCoといった税制優遇の制度を活用して資産を増やすことができれば、いざという時に備えることができます。

  • NISA(少額投資非課税制度):毎年決まった投資枠内で、株式や投資信託などから得られた利益が非課税になる制度
  • iDeCo(個人型確定拠出年金):自分で決めた掛金を運用して、60歳以降に受け取る私的年金制度
人生のリスクに備えて蓄財をする
  • 病気やケガの際の入院費や治療費
  • 障がいで働けなくなった場合の生活費
  • 老後の生活資金
  • 死亡した際の家族への保障

車両費

車を所有していると、車両費の他に、ガソリン代、保険料、税金、定期点検など様々な費用が発生します。

生活で必要な場合は、駐車場代を下げるか、軽自動車やバイクなど維持費が安くなる乗り物に変更するといった見直しをしましょう。

それほど必要でない場合は、車を持たない生活も検討してみましょう。車を手放しても支障なく生活することができれば、年間で数十万円の節約効果が見込めます。

車を持たない生活にするためには
  • 通勤:電車やバスを利用する、職場付近に引っ越す
  • 買い物:電動自転車、ネットショッピングを利用する
  • ドライブ:レンタカー、カーシェアを利用する

サブスクリプションサービス料

サブスクリプションサービスは商品やサービスを購入することなく、定額制で利用できるビジネスモデルになります。

動画配信や音楽配信の他にも家具・家電、スポーツジム、マッチングアプリなど、近年様々なものがあります。便利なものも多くありますが、毎月定額の費用が発生するため、加入しすぎると家計を圧迫するデメリットがあります。

同じ様なサービスに複数加入していないか、きちんと利用できているか、毎月見直しをしていきましょう

年会費、更新費

家計簿を見直す際には、意外と隠れがちな年会費や更新費についても見ていきます。年会費が有料のクレジットカード、パソコンのセキュリティソフトの更新費用などが該当します。

知らないうちに口座から引き落としがあったということが無いよう、リストを作るなどして更新のタイミングを確認しておきましょう。すでに使っていないものは、その都度解約していきます。

変動費の見直し

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固定費の見直しが終わったら、変動費について見ていきます。

変動費の節約は、やろうと思ったその日から実行できすぐに効果が出ます。反面、やめてしまうと簡単に元に戻ってしまうというデメリットがあります。

長期的に節約していくためには、項目ごとに予算を決めて計画的にお金を使うことが大事です。

変動費は最初から切り詰めすぎるとストレスになるため、段階的に減らしていくようにしましょう。どうしても月の予算を超えてしまう項目は無理せず予算に少し余裕を持たせておいて、他の項目から節約するようにしましょう。

食費

食費の節約には、毎月予算を決めて、購入した食材や調味料は消費期限内に使い切るようにします。また、無駄なく買い物をするためには、リストを作り決まった日に買い物に行くようにします。

長く続けるためには、冷蔵庫の在庫でやりくりする日と、食べたい物を食べる日など、メリハリをつけて取り組むと楽しく節約できるようになります。

その他お得な制度として、ふるさと納税を利用すると、寄付をした自治体から食品や日用品などの返礼品を受け取ることができます。寄付した金額は確定申告をすることで、自己負担2,000円を超える分が所得税と住民税から控除されます(一定の上限あり)。

ふるさと納税の返礼品の例(食品)
  • フルーツ

日用品費

日用品は、食費と同じようにリストを作っておいて決まった日に無くなった物を買い足すようにします。中でもバス用品や掃除用品などはできるだけ使う物の種類を減らすと、買い物の手間とお金を節約することができます。

日用品の種類を減らすコツは、無くなった時にすぐに買い足さないで、他の物で代用できないか一度調べてみることです。そうした習慣が身に付くと、物が無くても意外と不自由なく生活できるようになります。

また、食費と同様に、ふるさと納税を利用するとその分家計の節約になります。

ふるさと納税の返礼品の例(日用品)
  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • 洗剤

被服費

服は整理整頓して、最低限必要な服や靴の種類や枚数を確認しておきます。その際に、シンプルで合わせやすいものを残すと着回しがしやすくなります。

サイズを確認した方が良い物はネットショップではなく、店舗で試着してから購入した方が良いでしょう。

あらかじめ購入するお店や季節ごとの予算を決めておくと、衝動的な買い物が減って家計の管理がしやすくなります。

娯楽費

娯楽費はレジャーや外食の費用を計上します。変動費の中でも一番動きやすいものになるので、あらかじめ月の予算や参加する回数を決めて楽しむようにしましょう。

娯楽費の割合が多い場合は、スポーツや楽器、料理などあまりお金をかけないでも楽しめることがないか探してみましょう。

雑費

雑費は設定した項目に当てはまらない費用になります。少額の場合はそれほど問題ありませんが、使途不明金や銀行の引き出し手数料などがある場合は改善した方が良いでしょう。

定期的に発生する費用は、管理しやすい項目に当てはめても良いでしょう。

まとめ

家計の見直し方法についてお伝えしてきました。
家計簿はつけたら見直して改善するところまでが一連の作業になります。

まずは、1カ月家計簿をつけてみて、何にお金を使っているか振り返ってみましょう。長く続けていると、おおよそ何にどれくらい使うべきかが分かってくるようになります。

家計簿をこれから始めたい人や、中々活用ができないという人は簿記の資格を取ることがおすすめです。家計簿を使って資産管理したいと思っている方はご参考にしてください。

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この記事を書いた人

40代会社員
中小企業の経理10年超
ネット副業5年超

簿記2級を取って経理職に転職した経験あり
節約と投資が趣味のゆるミニマリスト

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