日常生活で贅沢しているつもりはないのになかなか貯金ができない。給料日前にはしばしば財布が空になってしまう。そんな悩みは誰しも持ったことがあるかと思います。
何となく生活しているとお金はあるだけ使ってしまうものです。毎月着実に貯金していくためには、自分自身がどんなお金の使い方をしているかを把握することが大事です。そのために最もおすすめできるのが家計簿をつけることです。
ここでは初心者でも簡単にできる、家計簿のつけ方を紹介します。従来の手書きでつけるノート以外にも、近年ではスマホやパソコンを使って簡単に管理できる便利な物も増えてきました。
家計簿で支出を見える化して、お金の使い方を管理できると無理せず貯金ができるようになるでしょう。
家計簿はいつからでも始められます
家計簿つけるメリット
✓節約すべきものと使うべきものがわかる
✓頑張らなくても貯金がしやすくなる
✓将来のお金の計画が立てやすくなる
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家計簿の役割
家計簿とは、家庭内のお金の出入りを記入する帳簿です。
日々記入したものを、1カ月、1年など期間を区切って確認することでお金の動きが見える化できます。それを分析して使い方を改善することができれば、今よりも貯金がしやすくなります。
家計簿の種類と特徴
家計簿をつけるには、ノート、スマホアプリ、エクセルといった方法があります。自分が取り組みやすい物を選んでつけるようにしましょう。
家計簿ノート
家計簿ノートのメリットは、手書きで簡単に始めることができ、レシートの添付やメモ書きなどもしやすい点です。デメリットは手書きでの記入や電卓を使った集計が必要なため、作業が自動化しにくい点です。
手書きが好きな人や、お金の出入りが少ない人に向いています。
家計簿アプリ
家計簿アプリのメリットは、レシートの撮影や、クレジットカードや銀行口座と連携することで、入力や集計が自動化できる点です。デメリットは最初の設定に手間がかかったり、無料版だと機能に制限がかかったりする点です。
スマホで管理したい人や、作業を自動化したい人に向いています。
家計簿アプリには下記のようなものがあります。
- Zaim
多彩な家計分析に加えて、一生黒字化に向けたサポート機能もあり - マネーフォワード ME
家計を見える化し、複数の口座情報を一括管理できる
エクセル家計簿
エクセル家計簿のメリットは、パソコンを使って自分好みに作成でき、表計算を使うと集計が自動化できる点です。デメリットは毎回パソコンを起動させたり、取引を手入力したりする手間がかかる点です。
パソコンを普段から使っている人や、ライフスタイルに合わせてアレンジしたい人に向いています。
基本的なつけ方
家計簿を選んだら早速つけていきます。ここでは1カ月ごとにまとめていくつけ方をご紹介します。
収入と支出の項目を決めます。
1カ月分の記入が済んだら金額を集計します。
集計した内容を見て、改善策を考えます。
収入と支出の項目を決める
家計簿をつける準備ができたら、収入と支出の項目を決めていきます。
項目はできるだけシンプルにした方が続けやすくなります。下記の表を参照に必要なもの使用していきましょう。当てはまる項目が無い場合は、雑費にするか新しく項目を設定します。
《項目の例》
種類 | 項目 | 内容 |
収入 | 給与 | 給与収入 |
固定費 | 家賃 | 住居にかかる費用 |
光熱費 | 電気、ガス、水道 | |
通信費 | 電話やネットの費用 | |
保険料 | 加入している保険 | |
変動費 | 食費 | 食材、外食 |
日用品費 | ティッシュなどの消耗品 | |
被服費 | 洋服、靴 | |
娯楽費 | 趣味の費用、飲み会 | |
雑費 | その他の費用 |
- 収入
給与の手取り額や不用品売却の収入。 - 固定費
家賃など毎月ほぼ定額で発生する費用。 - 変動費
食費など毎月の金額が変わりやすい費用。
月ごとに記入と集計をする
家計簿は、まとめてつけようと思うと作業が面倒になったり、内容を忘れたりするので、毎日・週末など記入するタイミングを決めるようにします。その際、多少の記入漏れなどは気にせず、続けることを重視します。
項目はいったん決めたら変えない方が分析しやすくなります。何か月かつけてみて、変更したいものは少しずつ修正するようにしましょう。
1カ月経ったら、項目ごとに金額を集計します。手書きの場合電卓が必要ですが、アプリやエクセルの家計簿を使うと集計作業が自動化できます。
レシートは記録後に処分しても問題ありません。ただし、医療費など確定申告に使うものや、家電製品など修理や交換の可能性があるものなど、家計簿以外の利用目的がある場合は別途保管しておく方が良いでしょう。
1カ月ごとに振り返りと改善を行う
1カ月分の集計ができたら各項目の金額と内容を見ていき、改善できるものが無いか確認していきます。その際、収入をコントロールすることは難しいので、支出の見直しをしていきます。
支出は大きく固定費と変動費に分けることができます。それぞれ改善のポイントが違うので、適切なやり方で見直しをしていきましょう。
固定費は契約やサービスの見直しを行います。スマホのプラン変更など作業に手間はかかりますが、削減できればその効果がずっと続くというメリットがあります。
変動費は予算を決めて使うようにします。食費などを切り詰めて節約すれば、すぐに効果が出る反面、無理な節約をしていると簡単に戻ってしまいます。継続的に改善するには、外食から自炊中心の生活にするなど、生活習慣を見直すようにしましょう。
改善の項目に迷ったら、まずは固定費から見直ししましょう。スマホや保険料など毎月の定額料金を減らすことができれば、年単位で見るとかなりの節約になります。
まとめ
初心者に向けた、家計簿の始め方を解説しました。
家計簿を長く続けるコツは、自分に合った物を選び、作業をできるだけ簡単にすることです。
また、「1カ月の食費は~円以内にする」「1年間で貯金を~円増やす」といった具体的な目標を立てると目標達成に向けてゲーム感覚で楽しく続けることができます。
将来のお金について考えたい方は、簿記の資格を取ることがおすすめです。これから資産管理したいと思っている方はご参考にしてください。
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